■Venice Hotel
カイロ(エジプト)
 

カイロの有名な日本人宿「サファリホテル」と同じビルにある宿。サファリホテルにはドミトリーしかなく、ヴェニスホテルにはツインの部屋があったため、こちらにした。部屋はいかにもな安宿で、窓ガラスが割れていたり、変なベッドカバーがかかっていたり(笑)。ただしエジプトのビルらしく天井が高かったため、実際よりも広い印象があった。部屋を出るとすぐテラスがあり、ここでくつろぐのは気持ちがいい。ただアバースという宿の兄ちゃんが「ちょっとお茶飲んでけ」、「今日はどこに行くのだ?」、「このあとツアーに申し込まないか?」とイチイチうるさい。悪気はないんだろうけど。宿自体よりも宿の兄ちゃんに疲れてしまった

滞在:2003年4月30日〜5月1日
W20Eポンド(トイレ・ホットシャワー別)

4 Souk El-Tawfikia St. 4th Floor Cairo Egypt
tel:02-5743269
 
 ■Anglo Hotel
ルクソール(エジプト)
 

夜行列車にて到着早々、大勢の客引きに囲まれたツーリスティックな街ルクソール。しつこい客引きたちをすべて振り払い、「地球の歩き方」推薦のこの宿に向かった。部屋は値段の割にはかなり清潔で広い。しかもトイレ&シャワー付きと、かなり快適だった。駅から徒歩1分という好立地。フロントでは冷たいビールも買える。唯一の難点は部屋のコンセントが使えないこと。充電関係はフロントでお願いしたが、パソコンを自由に使えなかったのは残念。例によってツアーの斡旋も行っていたが、自力で行ったほうが安上がり

滞在:2003年5月3日
W25Eポンド(トイレ・ホットシャワー付)

Midaan il-Muhatta
tel:095-382133
 
 ■Tree of Life
イスタンブール(トルコ)
 

イスタンブールの有名な日本人宿。久々にいっぱいの日本人を見た。本もいろいろ揃っており、ダンナは「スラムダンク」に、妻は「マスターキートン」に読みふける。オーナーが日本人女性で、宿の1階がじゅうたん屋。スルタンアフメット地区からも近く、立地条件はよい。シェア飯あり、低価格インターネットありで、沈没組も多そうだった。ドミトリーのみなのが残念。私たちは体調が芳しくなかったため、ドミトリーのみのこの宿を出て、すぐに別の宿に移動して、ツインの部屋をとった。それでも、サフランボルから帰ってきたあとはふたたびチェックインした。日本語の公式Webサイトあり

滞在:2003年5月11日 / 5月22〜23日
D5ドル(トイレ・ホットシャワー別)

Boyaci Ahmet Sok.No.3 Cemberlitas Istanbul Turkey
tel:0212-518-4129
mail:fatihdinli@bnet.net.tr web:http://www.ttis.jp.org/treeoflife/
 
 ■Nuruosmaniye Oteli
イスタンブール(トルコ)
 

ツインの部屋を求めて、半日かけて探した宿。イスタンブールではどこの宿もドミトリーはそれなりだが、ツインになると値段がぐっとあがるのだ。いままではふたりでドミトリーに泊まるのとツインの部屋に泊まるのではほぼ同料金かツインのほうが若干安かったのに……。こんなところで「ああヨーロッパに来たんだわ〜」と実感する。ちなみにここの宿は雰囲気はかなりうらびれているが、部屋はベッドが3つもあり、しかも流しが部屋の中についていて便利。これでふたりで泊まってイスタンブールで最安値のドミトリーと同じ値段というのは掘り出し物だろう。2階のトイレは狭くて汚いが、1階のシャワーは広めでキレイ、お湯もじゃぶじゃぶ出る。宿泊客はトルコ人が多し。というか宿泊客自体が少ない、ヤル気ゼロな宿(笑)。門番のおじいちゃんがいい感じ

滞在:2003年5月12〜15日
W10ドル(トイレ・ホットシャワー別)

No.7 Cagaloglu Istanbul Turkey
tel:0212-527-1695
 
 ■Anatolia Pension
カッパドキア(トルコ)
 

カッパドキアではぜひ泊まりたいと思っていた洞窟部屋。これはカッパドキアにゴロゴロと転がっている奇岩をくり貫いて空間を作っているというステキなお部屋。しかし……到着した日がどうやらお祭りらしく(バス停で「今日はお祭りだから部屋がない」と旅行代理店の人に言われたときは、「またまたそんな見え透いたウソをついちゃって〜」とシカトしたが、どうやらホントだったらしい。ごめんなさい)、どこの宿もかなり満室ぎみ。かろうじて空いていた洞窟部屋はちょっと高いと思ったが、仕方なく飛び込む。この宿もトルコ人の団体客が占領していて、夕食のバイキングはハッキリ言って奪い合いだった(笑)。広々とした部屋にはペルシャ絨毯が敷き詰めてあり、「洞窟に泊まっているのね〜」というだけでアガるのを差し引いても、なかなかいい部屋。ただし洞窟は「夏は涼しく、冬は暖かい」ハズだったのに、涼しいを通り越して朝晩はかなり冷え込む。お昼はいいんだけどね

滞在:2003年5月17〜19日
W25,000,000Tリラ(トイレ・ホットシャワー別、朝食付き)

Goreme Kasabasi
tel:0384-271-2221
 
 ■Bastoncu Pansiyon
サフランボル(トルコ)
 

噂の宮沢りえのいる宿。サフランボルは欧米人旅行者はほとんど見かけないが、日本人にはかなりの人気を誇る場所。それもこの宿があるからという、ある意味モンスター的な日本人宿だ。ちなみに「地球の歩き方」の最新版にも紹介されているが、トルコの中でいちばんスマイルマークの多い(読者投稿で評判がいいとスマイルマークがつく)宿だ。昔ながらの家屋を改築した部屋は、日当たりもよく、広々としているうえにくつろげる構造になっていて、宿代がもう少し安かったら沈没してしまいそう。そしてなんといってもファミリーで経営しているこの宿の魅力は、美人の長女、反抗期の長男、優しくて気立てのいいママ、厳しいけれどおちゃめなところのあるパパ、それから時々現れる近所の人……とサザエさんばりにキャラの振り分けがキッチリした登場人物にあるだろう。ちなみに夕飯もおいしかったが、「コストを抑えるために肉は使わない」という事実を知ってしまうと……

滞在:2003年5月20〜21日
W35,000,000Tリラ(トイレ・ホットシャワー、朝夕食付き)

Kaymakamlar Evi Muzesi Alti Safranbolu
tel:0370-712-3411
 
 ■Hotel Enny
ソフィア(ブルガリア)
 

早朝にこんなワケのわからないところに到着して(笑)、なんとなくげんなりしたまま「地球の歩き方」を見ていちばん安かった宿に飛び込んでみたら、いかにも東欧美人というお姉ちゃんが優しく迎えてくれたのでちょっとホッとする。部屋は安宿と言うには恐れ多い、むしろ「手ごろなホテル」という雰囲気。部屋にはテレビと冷蔵庫まであるし! 実際宿泊客にはビジネスでこっちに来ている風の人も多かった。東欧美人のお姉ちゃんは初日しか見かけなかったが、そのあとは気立てのいいママが色々と親切にしてくれた。私たちはブルガリア語はまったくダメ、ママは英語がまったくダメ……とコミュニケーション手段がなかったが、それでもなんやかんやとコミュニケーションがとれていた。会話は語学ではなく、気合でしょう(笑)。トイレと一体化したシャワーが異常に狭いところを除けば、居心地のよかった宿

滞在:2003年5月25〜26日
W40レバ(トイレ・ホットシャワー別)

46 Pop Bogomil St.
tel:02-9834395
 
 ■Annnabel Hostel
アテネ(ギリシャ)
 

首都のアテネだというのに、ふたりで16ユーロというのは確かに安い。ユースなんかよりも断然安い。すばらしい。というだけで部屋のほうには期待してはいけません(笑)。ただし、部屋によっては(特に2階の部屋は)天井も高く、そこまで悪くない。シャワーのお湯は時間帯によっては寒くなるが、これもまあ仕方ない。一応キッチンもあるし、冷蔵庫もあるし、ね。でも私がこの宿で印象に残っているは宿のオヤジ。むっつりと不機嫌そうな顔でレセプションにデデーンと座っているが、実はこの人、恐いのは顔だけでかなり面倒見がいい。そのあたりで拾ってきたライブのチラシを見せると、丁寧に地図で場所を説明してくれるし、航空券を探しているときはいろいろと情報をくれた。実は旅行者の味方の、かなり心優しいオヤジなのだ。毎朝宿泊客に果物をプレゼントしているという心遣いも泣ける。顔で損しているタイプのオヤジだけに、なんだか印象に残っている

滞在:2003年5月28〜30日 / 6月6〜7日
W16ユーロ(トイレ・ホットシャワー別)

28 Koumoundory St.
tel:5243-454
 
 ■Pension Sofia
ミコノス(ギリシャ)
 

輝ける! いままでのナンバーワン宿。超クリーンな部屋にはトリプルのベッドがあり、トイレ&シャワーはもちろん、ちゃんとしたキッチンと冷蔵庫、そのうえキッチン用品まで完備してある! これでふたりで25ユーロはハッキリ言ってかなりお得。このままこの宿に住み着こうかと思ったもん(笑)。しかも部屋はミコノス島らしく真っ白な壁にブルーの窓、テラスに出れば白いテーブルセットがあり、夕方には窓から海に沈む夕日まで見られちゃう。ウェディング雑誌の「エーゲ海でウェディング〜ハネムーン」特集に出てくるような部屋だと思ってもらって、ほぼ間違いないでしょう。そいういえばプライベート・プールにデッキ・チェアも甘美、いや完備してあった。この宿でひとり1500円強。エーゲ海、さすがです。さすが過ぎます。今後、この宿を越える宿があるのか?

滞在:2003年5月31〜6月3日
トリプル25ユーロ(トイレ・ホットシャワー・TV・プライベートキッチン・冷蔵庫付)

Mykonos 84600
tel:0289-22845
 
 ■港のそばのスーパーの裏(名前不明)
アンドロス(ギリシャ)
 

宿のあてもなにもなく、とりあえず辿りついた島。「どっかに安い宿ない?」と近くにあった旅行代理店に聞いて見ると、どこからともなくオッサンが表れ、「ウチは宿だ」と。言われるままに着いて行ってみると、いわゆるプライベート・ルーム(民家を間貸ししている宿)で、キッチン付き、シャワートイレ付きのなかなかいい部屋。これでミコノス島と同じ値段かあ……と思ったが、まああの宿がスペシャルだと思えば、これも妥当かな……と思って決めた。というかもうほかに選択肢はなさそうだったし(笑)。しかし! 昔船員をしていたというオヤジは「日本のガールがいちばんだ、ハハハ」と笑う豪快な面を見せていたが、夜になると豹変。といってもイキナリ襲われるとかそういうことではなく、「こんな夜中にウルサイッッッ!」っと青筋立てて怒りにきたり(といっても午後10時過ぎ)、窓ごしにニュっと表れて「電気を消せッッッ!」と怒鳴ってみたり。しかも翌日にはケロリとしていたりするから、よくわからん。悪い人じゃなさそうだけど

滞在:2003年6月4〜5日
W20ユーロ(トイレ・ホットシャワー・TV・プライベートキッチン・冷蔵庫付)

 
 
 ■Ostello Mergellina
ナポリ(イタリア)
 

ナポリの駅に着いて、同じフェリーだったドイツ人の旅行者と「どうすっべか」となんとなく足を向けたユースホステル。この旅初のユースホステルだったのだが、だいたいもはや若くないのに(笑)、ユースホステルとはなんだか窮屈ですな。狭い部屋に二段ベットがずらりと並び、一応部屋にトイレとシャワーは付いているものの、荷物を置くところも狭いし、「なんだかヨーロッパ旅はせちがらないなあ」としみじみと思ってしまった。だいたい私、二段ベットが嫌い。上の人が動くとギシギシいうし。同室はアメリカ人のグループの女の子ばかり。しかしイタリアってなんでこんなにアメリカ人旅行者が多いのだ? 結構アメリカ人は共同生活ではヨーロッパ人よりずっと気遣いができる人たちだと思ったが、逆にこちらも気を遣わなきゃいけないのも嫌だった。夜中に蚊にさされて虫除けスプレーをしてたら「ちょっと静かにしてくれる!」と怒られたしさ。朝食付きといっても、ウワサに聞いていた通りパンとジャムとコーヒーのみ。一緒だったドイツ人は「マザー・ファッキン・ブレックファースト!」とぶうぶう言っていた。まあでもいろんな国の旅行者と会えるのはおもしろいけど。ちなみにここで「ユースホステル・カード」を作成した。日本で作ると2500円なのが15ユーロだったので、ちょびっとだけお得

滞在:2003年6月9〜11日
D14.5ユーロ(トイレ・ホットシャワー別、朝食付き)

Via Salita della Grotta 23
tel:081-761234/7611215
 
 ■Protezione della Giovane ACISJF-Casa S.Prudenziana
ローマ(イタリア)
 

ナポリの宿で教えてもらった修道院ユースホステル。女子のみ。「修道院って意外と規則があったりして窮屈だよ」という意見と、「ギャルのみだから、なんだか居心地がいい」という意見と両方聞いていたのだが、まあせっかくひとりだからと思ってチャレンジしてみた。しかもローマの中心にあるテルミニ駅からも徒歩5分ほどの距離でめちゃめちゃ便利だし。感想としては思ったよりも居心地がよかった。部屋がシスターのはからいで日本人女子ばかりで久々に日本人の若いギャルと(笑)話せたのも楽しかったし、なにしろここはシスターたちがいい感じ。なんだか映画「天使のラブソングを」を思い出してしまった。「聖職者」という堅い感じでもなく、なんだか甘えたくなってしまうようなゆったりとした雰囲気のシスターが多かった。シスターっていいな(笑)。みなイタリア語しか話せないが、なんだかんだと滞在中は身の上話など(笑)、いろいろと話した。しかも調子に乗って結婚式の写真まで見せて、しかも調子に乗ってカトリック教徒ということにしてしまった(笑)。シャワーの時間はぶっちぎっていたが、ちゃんと門限は守っていたし、なかなか印象に残る宿だった

滞在:2003年6月12〜13日
D16ユーロ(トイレ・ホットシャワー別)

Via Urbana 158 Roma
tel:06-4880056
 
 ■Fazioli Robert
リオマッジョーレ(イタリア)
 

チンクエテッレの拠点となるラ・スペッツアに着いたのが午後3時。しかも土曜日でイタリア人の観光客がうじゃうじゃいる! そんなシチュエーションの中で、ツーリスト・インフォメーションでもらったホテル・リストを頼りにいろんな宿に電話してかろうじて見つけた安い宿。こんなところでドミに泊まりたくなかったが、シングルの部屋はもともと少ないせいもあって、どこもいっぱいか、もしくはあっても予算オーバー。やっと見つけたときには「もうどこでもいい!」って感じだった。しかしなんでイタリアの宿って電話に出ないんでしょうねえ(怒)。宿はタコ部屋だったけど、一応キッチンも付いてるし、同じく「最後に残っていた宿にかろうじて滑り込んだ」アメリカ人のグループもなんだかフレンドリーだったし、思ったよりも悪くはなかった。しかし、やっぱりこんなところに来てドミトリーはいけない気がするな(笑)。ひとり旅って大変ですね

滞在:2003年6月14〜15日
D25ユーロ(土曜)、20ユーロ(日曜)(トイレ・ホットシャワー別・キッチン付き)

Via Colombo 94 Riomaggiore 
tel:0187-920904
mail:robertfazioli@hotmail.com
 
 ■Hotel SERENA
ピサ(イタリア)
 

チンクエテッレでは宿探しに苦労したというのに、ここピサももちろん宿のあてはなし。つうか「地球の歩き方」は宿情報が少な過ぎる! アメリカ人に「ロンリープラネット」を見せてもらったら、歩き方の倍以上は載っていたぞ。イタリアは宿探しが大変なんだから、もっと宿を載せてよ、歩き方!……などとぶうぶう言いながらかろうじて載っていたユースに電話したら、朝9時だというのに、「フル」。実はこの日は年に一度のお祭りだったんですねえ。もちろん祭りがあるのは知っていたし、それをめがけてきていたのだが、やっぱり安い宿から埋まっていくようで、ちょっと焦る。ツーリスト・インフォメーションに行って宿リストをもらい、また電話をかけまくる。つうかイタリアに来て、宿に電話してばっかりだな。唯一見つかったところがシングルで31ユーロと予算オーバーだが、あとでピサ在中の人に聞いたら、「お祭りの期間によくその値段で見つかりましたね」とのこと。しかも祭りは夜、というか夜中がメインなので下手にユースなんか泊まっていたら、門限に縛られて楽しめなかったかもなあと思った。しかもお祭りのある川沿いやみんなが騒いでいる広場からも激近く、ロケーション的にはバッチリ過ぎるほどバッチリ。さすが私、と悦に入ってしまった(笑)。部屋は安宿感が漂う、どおってことない部屋だが、祭りを満喫できたので全然オッケー

滞在:2003年6月16日
S31ユーロ(トイレ・ホットシャワー別)

 
 
 ■Ostello Europa Villa Camerata
フィレンツェ(イタリア)
 

ピサのお祭りで深夜まではしゃいでいたのもあって、翌日フレンツェに到着したのは午後。駅のそばのユースに電話するとどこもフルだったので、「とにかく駅からめちゃめちゃ遠い」というウワサのこのユースへかけてみた。電話では部屋はいっぱいだが、テント泊ができるという。どんなもんかしら……と行ってみると、ユースというよりなんだか「○○森林公園」みたいなステキな場所。その丘(山?)を十分ほど登ると建物がポツンと見えてきて、その脇ではキャンプ・サイトがちょこちょことあるような、なんだか本格的なキャンプ場っぽいロケーションだ。空気もおいしいし、静かだし、テントといってもちゃんとベットがあって部屋みたいになっているし、しかもフィレンツェで1泊12ユーロは安い。基本的にキャンプはキライでない私としては、これはなかなかお買い得感のある宿だった。しかもキャンプ泊の人は朝食なしなんだけど、トボけてしっかり朝食もいただいてきたし(笑)

滞在:2003年6月17日
D12ユーロ(トイレ・ホットシャワー別)

Viale Augusto Righi 4
tel:055-601451
 
 ■Hotel Eva
ミラノ(イタリア)
 

久々にともちゃんと合流するし、待望のお土産大会(笑)も開催されるので、ダブルの部屋を探した。実は前もってふたりで50ユーロの宿を予約しておいたのだが、駅のツーリスト・インフォメーションで聞くと、ミラノでいちばん安い42ユーロの宿があるというのであっさり鞍替え。ごめんなさい。観光地からもやや距離のある中央駅付近で、それも駅から徒歩15分ぐらいかかるというやや不便な場所だったが、しかし、この値段にはかなわない。部屋は清潔で、やっぱり「手ごろなホテル」という雰囲気。これで最安値だと考えると、いかにミラノが都会だということがわかる。2日目に門限の11時をすっかり忘れてぶっとばすというアクシデントがあったが、無事乗り切り。宿のオバハンふたりがやや小うるさいものの、「最安値、最安値……」と思えばたいしたことはない

滞在:2003年6月18〜19日
W42ユーロ(トイレ・ホットシャワー別)

20124 Milano Via Lazzaretto 17
tel:02-6706093
 
 ■Della Serenissima
ベネチア(イタリア)
 

ベネチアは宿が高いからな〜と思って早朝(といっても午前9時)に出発し、午後イチにはベネチアに到着したというのに、ユースはすでにいっぱい。最安値の宿も60ユーロ近くする。今日はしかも土曜日だった!……「うーん」と考え込んでいたら「!」。私たちはそう、最近テントを手に入いれたのだった。ツーリスト・インフォメーションで聞いてみると、バスで20分ほどの距離にキャンプ場があるという。というわけで、この旅で初めてマイ・テントでのキャンプ。キャンプ場は緑が多く、設備も整っていて、快適。ただしまわりがみんなオート・キャンプ(車付き)で、「安くあげたいからキャンプ」という私たちとは明らかに志を異にする、「キャンプがしたいからキャンプ」という人たちで、ちょっぴり疎外感。つうかよれよれとバックパックを背負ってきているのは私たちぐらいだ(笑)。でもまあレストランも付いているし、空気もおいしいし、何より浮いたお金でウマイものを食ったので、これはこれでアリ

滞在:2003年6月20日
テント泊ふたりで計15.2ユーロ(トイレ・ホットシャワー別)

Via Padana 334/a Marghera
tel:041921850/041920286
mail:campingserenissima@shineline.it
web:http://www.campingserenissima.com/
 
 ■Anka Markunovic
ドブロブニク(クロアチア)
 

ドブロブニクのバスターミナルに到着したとたん、待ってましたとばかりプライベート・ルームの客引きがわっと集まってきたのには、正直うれしかった(笑)。宿がせちがらいイタリアから来ただけに、「これだよコレ、やっぱり宿はよりどりみどりじゃないと」。というわけで、選り取りみどって決めたプライベート・ルーム。おばちゃんがいい人そうだったのと、キッチンが使えるというのが決め手。部屋はトリプルのベッドがあり、日当たりもよく広々している。オバちゃんがいい主婦なのか、かなり清潔な家。近くにスーパーもバス停もあるし、何かと便利な立地。オバちゃんとオジちゃんのふたり暮らしの家だが、近過ぎず遠過ぎずの適度な距離もよい。これでユースと同じ値段なら断然プライベート・ルームでしょう

滞在:2003年6月22〜25日
W180クーナ(トイレ・ホットシャワー・キッチン別)

Svetog Kriza 25 20000 Dubrovnik
tel:020-417-877/0915696184
mail:cavtat@hotmail.com
 
 ■Pansion Konak
サラエボ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
 

サラエボのバスターミナルにはプライベートルームの客引きが結構来ているという噂をあてにして、「適当に決めればいいか」と思っていたものの、いざバスを降りてみるとほとんどいなくて、なんだか悲しくなる。客引きが来ていた有名なプライベート・ルーム「イバナの宿」は知っていたが、ここはセクハラ宿でなおかつ女子には冷たいというウワサなのでパス。宿代の安さは魅力的だったが。ほかに同じ値段で泊まれるというウワサの「Palace Hotel」にトボトボ歩いていったものの、外装はいかにも高級ホテル。「マジで、ここ安宿なの?」と思ってドアを開くと、案の定宿代は立派なホテル並み。ガーン、旅のウワサって時としてはガセネタってこともあるのね。運の悪いことにそのあと電話した宿はフル。泣きそうになりながら、仕方なくバス停で「高いから、無理」と断ったこの宿に電話して迎えに来てもらう。迎えがきたときには、バスがサラエボに到着してから早2時間あまりが経っていた。こんなに宿探しに苦労したのは久々。Palace Hotelの美人のフロント嬢が親切に電話を貸してくれたり、ロビーで待たせてくれたりしたのが唯一の救いか。連れて行かれた部屋はいかにも安宿という感じのぼろい部屋だが、宿泊客は私たちのみ。なんだか人が多過ぎる宿というのも面倒なものだけど、私たち以外に誰もいないという宿も怖い。おまけに夜は雷雨がきたりして、なんだかおどろおどろしい雰囲気。「強盗が来たらどうしよう」、「おばけが出たらどうしよう」とよからぬことを連想させる不吉な宿。サラエボの重い空気もあって、1泊で早々に退散した

滞在:2003年6月26日
W30ユーロ(トイレ・水シャワー別)

Mula Mustafe Baseskije 48 71000 Sarajevo
tel:387-33-533506
web:http://www.geocities.com/konaksarajevo/konak/
 
 ■Omladinski Hostel Zagreb
ザグレブ(クロアチア)
 

ザグレフの駅から徒歩5分ほどと便利な場所にあるユースホステル。「夏には満室になることもある」との情報を得ていたが、私たちが到着したときには夜にもかかわらず空室があった。部屋は狭く、汚くはないが「清潔」というほどでもない。トイレ&シャワーもなんだかどんよりしている。よくよく館内を見渡していると、「実はこの建物、昔は病院だったのでは?」と思わせるところがいっぱいある。フロントなんて、いかにも病院の受付という感じだし。どおりでどんよりとしているのかーとひとりで納得していたが、真偽のほどは定かではない

滞在:2003年6月27〜28日
W204クーナ(トイレ・ホットシャワー別)

10000 Zagreb Petrinjska 77
tel:01-4841-261/267
 
 ■Helena's House
ブダペスト(ハンガリー)
 

ブタペストには「ヘレナ」、「マリア」、「テレサ」という有名な日本人宿が3つあり、そのうちのひとつ。色々な旅行者の話を総合するといまはこの「ヘレナハウス」がブーム(笑)らしい、というか正確な地図を持っていたのが「ヘレナ」だけだったので、ここにした。が、到着したのが夜だというのもあって、ベットは満室。「床なら500フォリントでいいわよ」とのヘレナのお言葉に従い、初日は床寝。そのくせ、部屋の誰よりも遅くまで寝ていた、さすが私たち。情報ノートがあり、かなり色々な情報が書かれているが、逆にあまりにも情報が多くて、途中で読むのが面倒になってきてしまった(笑)。ここのヒットはなんといってもヘレナおばちゃんのキャラ。面倒見がよく(ランチまで出してくれる)、60歳のおばちゃん、いやおばあちゃんのくせにどこか少女のようなキュートさがある。こういうおばちゃん、大好きだな。同室の人もベタベタした感じがなく、ドミ苦手な私たちにも居心地のいい宿だった

滞在:2003年6月29〜7月1日
D1500フォリント(トイレ・ホットシャワー別、昼食付き)

1072 Hungary Budapest Nyar ut 7 (3F door1) 入口のカギ番号:30鍵6832
tel:06-30-312-61-67
 
 ■Svoradova Hostel
ブラチスラバ(スロバキア)
 

駅のインフォメーションで紹介してもらった宿。学生寮を夏の間だけホステルにしているといった感じの宿だが、なんといっても安い! 学生じゃないくせに国際学生証を持っている私たちだが、このカードを見せるだけでなんと半額! ヨーロッパのくせに1泊ふたりで1000円以下、しかもドミトリーではなくダブルの部屋というのはこの後にも先にもここしかないでしょう。輝ける! ヨーロッパ最安値宿です。部屋のほうはというと、広さはそんなにないものの、学生寮らしくパリっと清潔なシーツに机と椅子がちゃんと2セットあり、おまけにクローゼットもふたつあり。思わず「勉強したくなる部屋だね」(笑)というわけで、もともと1泊の予定だったところを2泊に延長。勉強ならぬ、ホームページの更新にいそしんだのでした。ランドリーも格安であるし、格安の学生食堂もあるし、地下にはバーもあるし……なんだか「学生もいいな」とつい思ってしまうような宿

滞在:2003年7月2〜3日
W300Sコルナ(トイレ・ホットシャワー別)※学割値段。国際学生証なしの場合倍額

Svoradova 13 Bratislava
tel:623-118-75
 
 ■Turmherberge "Don Bosco"
ウィーン(オーストリア)
 

「物価の高いウィーンで、6ユーロの宿がある!」と、この旅で出会った乙女パッカー野ぎくちゃんが自身のHPに興奮ぎみに書いていた宿。「ホントかなぁ」と思いつつも、詳しい場所を知らなかったので、とりあえず駅のインフォメーションに聞いたところ「このウィーンで6ユーロの宿があるはずがナイ!」とのお答え。しょんぼりとしながら、インフォメーションのおっさんがくれたユースホステル・ガイドを見ていたら、しっかり載っているではないか! しかも宿代が上がっているユースが多いなか、お値段据え置きの6ユーロ! というわけでヨーロッパのお値打ちユース賞のこの宿。「安いのには裏がある?」とドキドキしながら訪れた場所は、教会の一角にある、怪しげな塔。建物は古く、しかも部屋は全室ドミトリーで、ほかのユースに比べて設備はかなり落ちるが、キッチンはあるし、駅からも遠くない。ただし男子部屋はおおむね塔の上のほうにあり、8階分ぐらいを階段で登らなければならない。裏といえばそれが裏。部屋に忘れ物をしたら、取りに行くのが大変

滞在:2003年7月4〜5日
D6ユーロ(トイレ・ホットシャワー、キッチン別)※要ユースホステル会員証

LechnerstraBe 12 A-1030 Wien
tel:43-1713-14-94
 
 ■Peterの家
プラハ(チェコ)
 

「プラハはプライベート・ルームがいいねえ」となにげなく話していたら、列車を降りた途端に客引きのおっちゃんにつかまった。値段は予想よりかなり高かったが、キッチンが付いているのが魅力で、とりあえず見に行くことに。部屋はプラハ中心部からも近い、一見普通のアパート(といっても日本のアパートよりすべての造りが2倍ぐらいデカイが)。ベッドルームのほかにリビングも使え、キッチンもシャワーも広々……というのも気に入ったが、なんといっても「プラハに普通にアパートを借りて住んでいる」みたいな、居住者みたいな気分になれるところが気に入って借りることにした。ここはプライベート・ルームといっても隣にボンボン学生がひとり住んでいるだけで、しかもその彼がほとんど家にいない。誰にも干渉されず、これだけの部屋を独占できるのは久々だーとすっかり伸びきって、結局延泊(笑)。夜になるとリビングでデロリとなってワインなんかを飲みながらMTVを観るという自堕落な生活を送っていました

滞在:2003年7月6〜10日
W26ユーロ(トイレ・ホットシャワー・キッチン・TV付)

Salmovska 6
tel:608-280-821
 

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