実際のところ、アフリカに上陸するまでは(いや、上陸してからも……)「ナミビア? どこそれ?」というほど知識のなかった国。けれど、かの地を通ってきた旅行者が口を揃えて「ナミブ砂漠はスゴイ!」というので、急遽予定を変更して、このマイナーな国に行ってみることにしました。ナミビアの自然溢れる写真をどうぞ〜

 

ナミビアの国境そばで迎えてくれたのは、バオバブの木。ジンバブエなどでも名高い木ですが、植物に国境はなし。それにしても愛嬌のある形だわ

 

ナミビアの首都、ウィントフックにて。超マイナーな国ですが、やはり首都はそれなり。つうかアフリカの首都はどこも思っていたより全然都会。ビルが建ち並び、日本車やヨーロッパ車が当たり前のように走っています

ウィントフックの街を散策していたら、ナミビアの民族衣装を着たおばちゃんたちに遭遇、さっそく1枚撮らせてもらいました(もちろんバクシーシはナシ)。後日、この民族衣装を着た人形をみやげ物屋さんで発見して思わず買いそうになってしまった

 


意外と都会なウィントフックだけど、日曜日になるとご覧のとおり、ぱったりと人気(ひとけ)がなくゴーストタウン化してしまう。夜と日曜日はみんなお家にいるのね

泊まっていた宿で、気合の入ったチャリを発見。これはもしかしてチャリダー(チャリで旅する人)? と思っていたら、持ち主は日本人! 彼とはその後、ナミブ砂漠を一緒に旅することに

 

左のチャリの持ち主、タカシ君が書いた絵。なんと結婚記念にプレゼントしてもらいました! “走る絵師”タカシ君は絵を描きつつアメリカ大陸縦断を終え、アフリカ大陸縦断を目指すツワモノ。 彼の強さと繊細さが現れた、ステキな絵に大感激
こちらが噂のタカシ君……ではなくて、しょっぱい顔をした猫(笑)。こいつは宿に飼われていた猫ですが、いつも眉間にしわを寄せて、切ない顔で遠くを見つめていました

 


いよいよナミブ砂漠に向けて出発! というわけで、右で「うりゃあ!」としているのがタカシ君。彼のおかげで砂漠への過酷な旅(?)がカラフルなものになった

予約した車は普通の乗用車だったのに、レンタカー会社のはからいで、日産の四駆の車が借りられました。うーん、このまま車の広告になりそうな絵だ(笑)

 


砂漠が近づくにつれ、降水量が少なくなっていくのがわかる。道ばたの木も枯れ果ててこんなシュールな姿になっている
ナミブ砂漠でもっとも有名な砂丘、「デューン45」。興奮して駆け出す男性陣。つうかさすがチャリダー、タカシ君はともちゃんを置いて(笑)、どんどん駆け上っていきます

 


「デューン45」の頂上付近に霞むタカシくんの雄姿。砂丘の上はとにかく風が強く、砂塵が煙ってる。なんだか映画の中のワンシーンのよう

ナミブ砂漠は別名「アカ砂漠」。普通の砂漠と違って、砂がアプリコット色(おしゃれ!)をしている。砂の上を裸足で歩くと、砂がさらさらとしてて本当に気持ちいい。「やっぱ砂漠は裸足だね」という結論になった

 


「うぉ〜、飛ばされる〜」の図。ものすごい風の強さに唖然とする。耳には「ゴー」と吹いてくる音が響いてくるし、やっぱり自然の力は偉大だ

最終目的地、砂漠の真ん中にある枯れた湖「ソススフレイ」に到着。しっかしここも砂漠のくせに入場料とるんですね。まあ、安いからいいけど。砂漠保護のために何かしてるのかしらん?

 

強者タカシ君の砂漠用コスチュームは「雨にも負けず」な宮澤賢治Tシャツ。つうかいいな〜コレ。かっこいいな〜。日本に帰ったら絶対買いたい! ちなみに旅中は現地の人にもウケがいいそう

砂漠を散策しているうちに、曇りがちだった空に青色がのぞいてきました。健全な青い空と、不健全な枯れた木が、不思議な空気を作り出している

 


ソススフレイはもともと湖だったということもあり、ぽつぽつと植物が生えています。砂漠の中で植物を見ると「がんばってね」とエールを送りたくなる
湖だったと言っても、いまはすっかりと干からびているソススフレイ。世界の異常気象が影響しているのかしら?

 


干からびきっている湖の地面。自然の作り出すひび割れが悲しくも美しい。この地面もあと何年か何十年か経つと砂漠になってしまうのかな

ソススフレイの湖も少し歩いていくと、植物が少なくなり、赤い砂丘が延々と続く。あまりの綺麗さに、しばし見とれてしまう風景

 

砂が風で波打って、こんな縞々模様ができていた。なんでこんな模様になるのか、誰か教えてくださーい

砂丘に登ると、あとはただひたすら砂、砂、砂。世界最古の砂漠のひとつと言われるこの地には、いったい何トンの砂があるんでしょう。しかしホントに赤いな

 


砂丘から見たソススフレイ。もともと湖だったところだけが地面の色が違うので、クッキリと浮かび上がっている
砂漠にひとり立ち向かう男(笑)。手にはしっかりペットボトルを持っています。「砂漠をなめちゃいけない」というわけで大量の水を持っていったけど、意外と涼しかったせいか、それほど消費せず

 


砂漠の植物。ほぼ枯れかけながらも、しっかり根をはっている。いったいキミはどこから来てどこに行くのだ?

どこまでも続く砂漠に足跡をつけて見ました。きっとすぐ消えちゃうんだろうけど、ただここに来れたことだけでウレシイ

 

雲の間から強烈な太陽が顔を見せる。まったく無宗教な私たちだけど、「神様っているよねえ〜」と思ってしまう瞬間

サンセット写真その1。ナミブ砂漠もスゴイが、空模様もすごかった。砂漠と何か関係があるのかわからないが、いままで見たこともないダイナミックなサンセット。以下、連続写真でお楽しみください

 


サンセット写真その2。雲が黄金色に輝いて、それ自身が強烈な光を放っているよう。見たこともない神々しい雲に、口を開けて見入ってしまう

サンセット写真その3。先ほどまで黄金色だったところが、今度はショッキング・ピンクに変わる。空気がいいせいか? とにかく色が鮮やかだ

 


サンセット写真その4。手前の雲は紫色に染まり、奥の雲はオレンジ色というなんとも不思議な景色。まさにサンセット・ショーとでもいうべき、素晴らしすぎる夕焼けでした

砂漠から1時間半ほど車を走らせたところにあるロッジ。なんにもないところに、突如としてゴージャスなロッジが現れる。もちろん値段のほうも私たちにとってはかなりゴージャス

 


宿のあるソリテールの街。街と言ってもロッジが一軒とガソリンスタンドが一軒、それにテイクアウトの店が一軒あるだけ。利用客はほぼ100パーセントが砂漠目当てのツーリスト。なんだかアフリカというよりアメリカっぽい雰囲気でした

1泊して翌日は雲ひとつない快晴。砂漠からただひたすら何もない一本道が続く。しかしこうして見ると本当に何もないな(笑)。道はダートっぽいが、凸凹がなく走りやすい

 


車で走っていると、突如「HUNGRY?」の看板が。日清カップヌードルのロケでもしたんでしょうか(つうかマジでそんな感じの風景)。ちなみに同じデザインの「THIRSTY?」の看板も見かけた


外に流れる風景も、ミラーに写る風景も、ただひたすら何もない。こういうのを見ると、「アフリカって広いな〜、土地余ってんな〜」と思う。人口密度の高い東京出身の私たちからすればとても羨ましいことである

 


走っていると、ところどころにこんなゲートのようなものがある。ここは動物(家畜)が渡れないように、わずかな隙間の開いた板が敷かれていて、知らないで通るとかなりガタガタ揺れる

「ヘーイ、乗せて!」とヒッチ(ポーズのみ……笑)。なんだかやりすぎなぐらい、よくできた景色ですな。ここまでくると緑も増えてきて、なんだか安心。砂漠への道は交通量も少なくてこんな写真を撮るにはもってこい

 


首都ウィントフックに戻ると、いきなりの渋滞。やっぱり砂漠はよかったな〜(笑)。アフリカは都市に人口が一極集中している傾向がある気がする