黒人、白人、混血、アジア人……ありとあらゆる人種が同じ国に暮らしている南アフリカは、別名「虹の国」と呼ばれています。その名のとおり、さまざまな文化が交じり合った都会、ケープタウンの写真を中心にセレクトしてみました。自然と文化が融合するこの街は、ぜひまた訪れたい場所のひとつです

 


ケープタウンに向かう道はひたすら大地、大地、大地……。ホントにこの先に「あそこはアフリカじゃなくてヨーロッパだよ」と噂のケープタウンがあるのかしら、とちょっと不安になる

 


いざ、ケープタウンに到着! 迎えてくれたのはケープタウンのシンボル、テーブルマウンテン。思っていたよりも至近距離にどーんとそびえ立つ姿に圧倒される。方や海、方や山……「日本でいったら鎌倉?」というのが第一印象。ちなみに地元の人たちは、山頂を白い雲が覆っている写真のような状態を「テーブルクロスがかかっている」と呼ぶらしい

おしゃれなカフェでサンドイッチとカプチーノのランチ。気分はすっかりヨーロッパ。でも物価もいままでのアフリカ諸国に比べぐっと先進国価格に。しばしショックを受けるダンナの図(笑)

 

到着したのはあいにく日曜日。ほかのアフリカ諸国と同じく、休日になると街はこのようにゴーストタウン化してしまいます。比較的安全なケープタウンといえども、ここまで人がいないとやっぱり不安に


ケープタウンのおしゃれ中心地といえばこのロングストリート。ヨーロッパ風な建物が建ち並び、おしゃれな雑貨屋さんやお洋服屋さんが建ち並びます

 


いい味を出しているアフリカ人のマネキンと、あんまりいい味を出していない日本人(笑)。ケープタウンの街で見かけるものはいちいち気が利いているものが多い

南アではよくお世話になっていたポテトチップス「Simba」のトラックを発見。種類も多いし、お味もなかなか。一度食べ出したら止まりませーん

 

街のお花屋さんには色とりどりの花が並ぶ。こういうお店が当たり前にあるのを見ていると、ここはアフリカじゃないな〜と思ってしまう
街角で売っていたビニールを利用して作られているニワトリの置物。かわいいけどかなり大きいので写真でガマン

 


なんと、レコード屋さんを発見! 興奮してさっそくチェックするダンナ。いままでのアフリカではアナログを売っている店なんてほとんどなかったから、いたく感動。ちなみにUK盤が多かったです

ケープタウンの中心にあるグリーンマーケットは安くてかわいいアクセサリーがいっぱい。こんだけあると、どれにするか迷ってしまうわ

 


アクセサリーは木製のもののほか、貝殻モノも多し。所狭しと並べてあるのをパチリ。モノ自体もほかの国と比べてしっかりしている
グリーンマーケットにて、青空美容室が開催されてました。黒人のお姉さんが頭を編み込みにしている姿はアフリカ全土でよく見られる風景

 


南アはアートの面でも先進国。街角ではアーティスト自身が描いた絵を売っている露天をよく見かける。ちょっとシュールでキャッチーな絵ですな


大道芸がさかんなセント・ジョージ・モールはぶらぶら散歩しているだけで楽しい。アフリカの伝統的なダンスを踊る子供たちのグループについつい足が止まる

 


街角ではよくこんな蚤の市を見かける。ガラクタからはっとするような美術品まで品揃えはさまざま。道行く人もぶらりと足を止めている

こんなオープンカフェがそこかしこにあって、気分はまさにヨーロッパ。しかし、こういうおしゃれカフェにいるのはほとんどが白人。アパルトヘイトが廃止されて10年。表面的には差別がなくなったとはいえ、住み分けはキッチリとされている

 


セント・ジョージ・モールの大道芸人その2。木琴を中心としたトリオで、軽快かつかわいらしい音を響かせていた。このあたりの芸人はレベルが高く、ストリートでも十分楽しめる
歩いていると、とにかく物欲が刺激されて困るわ(笑)。ちょっとしたものが、かなりカワイイ。ガラスに映った向かいのビルもこ洒落てるのです

 

そして、私の物欲を最高にくすぐったまぬけな顔のキリン(笑)。しかしコイツはデカイ。1メートルぐらいあるので、やっぱり写真でガマン。いつか買ってあげるからね……

かつてオランダ統治時代に連れてこられたマレー人の奴隷や移住者の子孫が住むマレー・クォーター地区。カラフルにペイントされたマッチ箱のような家がかわいい。確かにこの地区の住人には東洋系の顔立ちをした人が多かった

 

かわいすぎるピンクの家。メルヘンを通り越して、ちょっとどぎついぐらいの色がいい。こんな家住みたいな〜。人に自分の家を説明するときも、「真っピンクの家」と言えば、すぐにわかりそう


マレー・クオーターの街角にあったキオスクはペイントもポップ。ケープニアン(ケープタウンに住む人)のこういうセンスって抜群にいい。こんなキオスクなら毎日通っちゃう

 

伝統的なケープ料理を食べさせてくれるカフェにて。ケープ料理はマレー料理の影響を受けているそう。確かにどっかで食べたことのあるような味でした

南アフリカ最古の建物と言われるキャッスル・オブ・グッド・ホープ。写真で見るとかなりステキですが、ビシッと整備された芝生以外はたいしておもしろ味のない建物。ガッカリ観光地の代表格です

 


1660年から建築が始まったこの建物は、かつてのオランダの東インド会社の総督が居城としていたところだそう。五角形の城壁に囲まれていて、図解自体はとてもステキ

キャッスル・オブ・グッド・ホープの内部の一室。建物自体は西ケープ陸軍司令部が使用しているが、一般人が使うこんなホールもある。奥行きがあり過ぎて、ずっとここにいると気が遠くなってくるのは私だけ?

 


城壁に登ると、そこからテーブルマウンテンの全貌がくっきりと見える。なぜかテーブルマウンテン・ポーズ(笑)
「あ、あの建物ステキ!」と思わずシャッターを押したのは、市の図書館。もちろん現役で、いろんな人が出入りしてました。こういう公共の建物はほとんどがヨーロッパ風

 


ケープタウンの市内を巡る観光バス。見た目がかわいかったので乗りたかったけど、こちらも予算の関係で写真だけでガマン。つうか最近そういうのばっかだな……(泣)

市内にはなぜか前モデルのビートルが多い。しかもみんなカラフルにペイントしていて、ついつい足が止まる。こちらは素人がペイントしたと思われるもの。ちょっぴり線は曲がっていますが、なかなかイケてます

 


こっちはファイア・パターンをまとったビートル。といってももともとも形がキュートだから、こういうペイントでもいかつい感じにはならない。地のメタリック・グリーンもいい。こういうセンスってケープニアンならでは!
「南アのパーティはいいよ〜」という噂に誘われて、パーティにも行ってきました。デコレーションも凝っていて、質の高さが伺えます

 

パーティ会場で火のついたポイ(紐のついたボールをまわす道具)でパフォーマンスするお兄さん。パーティではよく見かけますが、写真の彼は腕前もなかなか
宿のお姉さまがた。「虹の国」南アだけど、こうして白人と黒人が一緒の写真に写る機会は少ない。ちなみに彼女たちの共通語はオランダ語をベースにした造語「アフリカーンス」

 


南アの有名な列車といえば、ヨハネスブルグ〜ケープタウン間を運行するブルートレイン。一説には乗車賃が日本円で15万とか。超豪華列車はやはり国の誇りなのか、こんな長細い切手になっています

何もかもステキなケープタウンですが、それは旅行者の目で見たほんの一部分。郊外に出るとこんなバラック小屋が建ち並ぶタウンシップ(黒人居住区)が続きます。アパルトヘイト廃止から10年。正直、私の目からは「まだ10年しか経ってないんだね」と感じるシーンが多かったように思う

 

飛行機から見たケープタウンの街。上から見ると整然としていて、きちんと都市計画されているのがわかる。この街はまたぜひ来たいところのひとつ。また帰ってくるからね〜