関東平野ほどの広さがあるカッパドキアでは、見所は広範囲に渡っています。自力でまわるのは大変そうなので、ここでは久々にツアーに参加することにしました。このツアーは必要以上に盛りだくさんの内容で、終わった頃にはもうお腹いっぱい。朝9時に集合して、解散は午後9時近くという怒涛のツアーを写真でお楽しみください
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ツアーはバンが2台という大人数のグループでした。一歩村を出ると、荒地に一本道が続くのみ。こんなところはやっぱり車があると便利なのです |
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車から放牧された羊の姿が見えた。こういうのを見るとアジアっぽいなあと思う。しかし羊のお尻ってぷりぷりしててカワイイのね |
車窓から見える山の頂上にはこの季節でもくっきりと雪が見える。その前に広がる牧草地帯……トルコの田舎は本当に美しい |
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カッパドキア地方はヒッタイト時代から交易ルート(シルクロード)の要として栄えた。こちらはその当時使われていた建物で、ラクダと運搬者のための宿泊施設だそう |
宿泊施設の内部はところどころ吹き抜けになっている。石積みの建物は天井が高く、風通しがよい。カッパドキアは今日も晴れ♪ |
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吹き抜けの下でオン・ザ・ステージって感じで(笑)。ひとりでスポットを浴びている風の私と、それを喜々として撮るダンナを目にして、ツアーの人は何を思ったのでしょうか? |
このあたりの地名は複雑で、ローマ字なのに読めません(笑)。ヤプラキ……? とにかくここはスターウィーズのロケ地として使われたチュニジアの某所と酷似の場所として知られる村らしい。ということは、スターウォーズに使われたワケじゃないのね(笑) |
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手前の家の赤い屋根と緑と、その奥に並ぶトンガリ岩の3段グラデーション。引いて見ると、また違ったものが見えておもしろい |
ここで意味もなくダンナのサービス・カット(笑)。景色のいいところに行くと、なぜかブロマイド風のものを撮りたくなってしまう…… |
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カッパドキアの南東部は、こういった岩山にひっそりと教会が残っていて、派手ではないけれど歴史的に重要なのだとか(ガイドさん談)。とりあえず外観をパチリ |
外観を見ているとただの岩山にしか見えないが、実際に登ってみると、岩の1個1個がデカイことがわかる |
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岩山をよじ登ると、教会の入り口が見えてきた。内部はさして広くないけれど、小さい穴の中から洞窟に入る瞬間はなんだかワクワクする |
もう見飽きたかもしれないけれど、やっぱりトンガリ岩(笑)。てっぺんのところに穴があいているのは換気口でしょうか? |
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岩山から見渡すパノラマ。このあたりは本当に片田舎という感じで、空気がゆったりとしている。お家もこじんまりとしていて、牧歌的だ |
田舎道を走る一本道を通るのは、観光客を乗せた車が多い。特にこの日はトルコの祝日らしく、こんな田舎でもいたるところで人と車を見かける |
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ツアーで一緒になった日本人旅行者のヨッシー。日本では料理人。私と音楽の好みがかなり近く、ツアーとは全然関係ないけれど(笑)、久々に音楽話で盛り上がってしまった。その後サフランボル、イスタンブールでも会った。次は日本で会いましょう |
教会内部のフレスコ画は、保存状態はあまりよいとはいえないけれど、造りがしっかりしていて敬虔な感じがする。こんな山奥の岩山で彼らはひたむきな信仰生活を送っていたことを考えると、宗教ってやっぱりスゴイと思う |
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続いて我らツアー一行が向かったのは、ウフララ渓谷。ここは深い谷に川が流れ、緑深い景色が広がるところで、渓谷に沿って100を越える教会と5000もの住居跡がある。見所をポイントした地図でしっかり確認。といってもガイドさんが連れていってくれるんだけど…… |
渓谷はこの切り立った崖の下。その前を、涼しげに菜の花がそよいでます。日本でおなじみのこんな花を見ると、つい懐かしくなるのね |
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アーチ・アルトゥ洞窟教会への案内板とその後ろでいちゃつくトルコ人カップル。トルコはムスリムの国といっても都会のトルコ人は普通に肌を露出しているし、いちゃついてもいる |
教会の内部には、フレスコ画がくっきりと残っている。色もかなり鮮明。ヨーロッパの教会に見られる絵とはまったく異なるテイストで、天使なんかも素朴 |
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ウフララ渓谷をハイキング。ガシガシ歩いています。このツアーは女性客も多く、そこまでペースが速くなかったのが幸いでした。最終的には前方に見える崖の上まで行かなきゃいけないんだけど…… |
渓谷のいちばん下にはこんな小川が流れていました。「春の小川はサラサラ行くよ〜♪」と歌いたくなってしまう景色。気持ちがイイ! そういえばどことなく世田谷の等々力渓谷を彷彿とさせるような…… |
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ハイキングの途中で出会った地元の子供たち。カメラを向けると気をつけ!ポーズ。すれてなくて、カワイイ子たちでした |
頭巾をかぶった可憐なムスリム女子から「一緒に撮って」と言われ、かなりニンマリ気味。ついでに私たちのカメラにも収めさせてもらいました。一生懸命おしゃれしている感じがまたよろし |
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ハイキングの途中、川べりで休憩。写真中央左下の白いパンツの女性が今回お世話になったガイドさん。英語の説明ですが、ゆっくりハッキリしゃべってくれてちょっとだけ(笑)わかった |
渓谷の傍らは、緑の林が広がっていました。乾いたところが多いなかで、ここだけ緑が集まっていれば、それは住みたくなるってもんです。光が気持ちよく、ツアー中なのに思わず昼寝したくなったのね…… |
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続いて向かったのは、トルコ観光の目玉ともいえるカッパドキアの、さらに目玉の観光地とも言える地下都市カイマルク。このなんの変哲もない土地の地下にかつては4万人もの人が住んでいた地下都市があるという! 絨毯屋がなければ入り口すら見つけられない地面の下に複雑に入り組んだ都市があるなんて…… |
この地下都市はとにかくスゴイ! 地下を降りても降りても部屋と通路があって、かなり広い。アリの巣をそのまま人間の住居にしたようなもので、一体誰がなんのためにこんな巨大な地下都市を……と思ってしまう。地下都市自体は紀元前4世紀から存在していたらしいのだが、その発祥にはナゾが多いとか |
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かつてはアラブ人から逃れるために4万人のキリスト教徒がこの地下都市に暮らしたらしい。ここはなんと地下8階! この日は観光客が多く、地下都市には人がうじゃうじゃ。地下8階にこれだけの人がいるんだ……と思うとなんだか息が詰まりそうでした。やっぱり太陽の光がないと人間ストレスが溜まります、きっと |
ツアーというのは、たいてい無用なお土産屋などに寄るものですが、このツアーももちろんそう(笑)。といっても伝統工芸の絵皿を制作して販売するこの工房は、質量ともにクオリティが高く、壁一面に並ぶ絵皿を見ているとかなり物欲をそそられるのですが…… |
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この工房の絵皿はひとつひとつ手で絵付けをしていて、細部までびっしりと描き込まれた草花模様は繊細で美しい。ちなみにお値段ももちろん立派でした |
「この工房の作品はすべて手書きです!」と工房のオヤジは自慢そうに言ってました。確かにこうして実際に目にしてみると、かなりのテクニックを要されるのがわかります |
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小さいサイズの絵皿。めちゃめちゃカワイイ……。こういうの、市場なんかでもよく見かけたけれど、ここのモノは絵の細かさが全然違う |
かなり欲しかった唐草模様の小さいツボ。調味量なんて入れて台所に置いたらカワイイねえ。でも陶器は割れるし運ぶのも大変だし、送るのも……と考えると断念せざるを得ない。次にトルコに行ったら絶対買う! |
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「うちの工房のニュー・デザイン」とオヤジが誇らしげに言っていたもの。トルコっぽいというより、エジプトっぽいぞ(笑) |
怒涛のツアーは夕暮れ時になってもまだまだ続きます。ここはひとつの岩の上にさらに複数のキノコ岩が生えているので有名なパシャバー地区 |
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確かに、ひとつの岩から3つのキノコが生えています。これが有名だなんて、なんだかおちゃめ。これもキノコというよりお菓子の「キノコの里」っぽいのです |
みうらじゅん氏ならきっと持っていると思われるカッパドキア土産。奇岩を見比べた人なら、コイツが売られているのも納得するはず? |
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こちらもカッパドキア土産。このあたりの岩で作ったキノコ岩の置物。ファンシーな形といいチープな色といい、こんなの買う人いるのかな〜と思っていたら、自分のダンナが買いそうだった(笑)。コンセントがあって中が光るバージョンもありました。いらないけど(笑) |