ラスベガスで傷心した私たちは、とぼとぼと東に車を走らせました。がしかし、さすが自然は偉大で、傷ついたことなどケロリと忘れさせてくれました。アメリカ有数の景勝地グランドキャニオンと、先住民から「聖なる地」として崇められているセドナをまとめてみました

 

グランドキャニオンがあるのはアリゾナ州。ドライブ当初は「アリゾナ州ってどこ?」というぐらい地理がわかっていなかった私たちですが、こうやって実際来てみると「なるほど〜」って思うものです。アリゾナの州旗も朝日新聞のようでよろしい

 


赤土の大地に、にょきにょきと生える鉄塔。こういうなんにもないところに、いきなりこういうのが現れると「人間の力ってスゴイかも」と思ってしまいます

まっすぐな道以外、見渡す限りなーんにもない。こういう道ってアメリカだあって思う。マイカーだとこういうところにふと駐車できたりするのがウレシイ

 


荒野にも退屈してきた頃に出てきたマザー・テレサの看板。インドに身を埋めた人が、なんでアメリカの荒野に? わかるような、わからないような……

途中の道で会ったハーレーお兄ちゃん。「私も昔ハーレーに乗ってたんだよ」、「いまは?」、「旅行に出る前に友だちに売っちゃった」、「旅をして長いの?」、「1年ぐらい」、「ウァオ!」なんていう会話がありました

 

本日は力尽きてグランドキャニオンの前のモーテル泊。「Budget」とか「Economy」とかが名前に付くモーテルにはよくお世話になりました。今日は空が青いな

翌朝、グランドキャニオンに行く道にて。グランドキャニオンの近くだから赤土の大地が広がる荒野だと思っていたのけど、実際はこんな緑が多いビューティフルな道なのです。果たしてこの先にグランドキャニオンがあるのか?……って思ってしまった

 


あまりにキレイな景色に見とれていると、「スピード・リミットは時速65マイル(=約100キロ)です」とこんな警告が出てくる。はーい

いよいよグランドキャニオン! ウァオ! しかも本当に突如としてガーンと目の前に渓谷が広がるから、驚かされる。向こう岸までぴょーんと飛んでみたいなあ

 


グランドキャニオンを発見した方のモニュメント。アナタはエライ。こういうのを見ているとアフリカのサファリで見た、象に踏み殺された人のモニュメントを思い出してしまう。いろんな人生がありますな
グランドキャニオンのキャンプ場前に張ってあった天気予報等々。いちばん下にサンライズとサンセットの予定時刻が書いてある。どちらとも見るのだ! と張り切ってパシャリ

 


グランドキャニオンの公園内は自然がたっぷり残っていて、普通にこんな鹿くんが歩いていたりする。こいつは小さいほうで、もっともっと大きい子もいた

いよいよサンセットの時間がやってきました! と張り切って出かけたら、なんだか白人の足、足、足……全員夕日待ちです

 


もちろんカメラもフル稼働。最近はデジカム人口も多く、自ら解説を入れながら撮っている人も見かけます。左から3番目のおじさんも「ホラ、ご覧ください、こちらが……」なんてブツブツ話しています、きっと

いよいよ夕日が沈む……アレ、これってば朝日? アレ? というぐらい夕日と朝日が似ていたのでここではまとめて一枚でご紹介(いいのか、それで?)。夕日も朝日もすばらしかったのですが、朝日はちょっと眠かったです(笑)

 


本日のお家、グランドキャニオン内のキャンプ場。朝食は相変わらずコーンフレーク(笑)。しかし、おいしい空気の中で食べるご飯は実においしいのね
朝食後、グランドキャニオンのハイキング道をちょっとだけ歩いてみることになった。というわけで、いざ出発。とにかく陽射しが強い

 


歩き出した瞬間、頭が痛そうな人の看板が。なにやら無理なハイキングをしちゃうとこうなりますよ……って、のっけから脅すなあ
私たちが歩き出した「ブライト・エンジェル・トレイル」は谷底までずーっと道が続いています。あんな先にも道が見えるけど、私たちはアソコまで行けないだろうなあ

 

道の途中には、こんなトンネルもありました。日陰に入ると、日が照っている向こう側はなんだか別世界に見える

グランドキャニオンの渓谷への入り口付近。何層にも地層が積もった、ヘンな岩が見えます。こういう奇岩の写真を撮っていると、トルコのカッパドキア(こちら)を思い出してしまうのね

 

切り立った岩のところに、ナナメに白く見えるのが、トレイルの道。歩いていると「人間って小さいのね」と素直に思ってしまう


このあたりでいちばんよく見る動物といえばリス。コイツは人馴れしていて近くに寄っても全然逃げないタフなヤツ。しかし、リスもフラッシュをたくと赤目になるんですね

 


壮大なグランドキャニオンをあとにしてドライブ再開。途中、何もない牧草地帯を通ったりして、またもやドラマが再開する感じ。いやあ、アメリカってキレイだよね

続いて向かったのは「聖なる地」として名高いセドナ。もともと先住民が多く住んでいたエリアで、赤い岩を「聖なる山」として祭っていた。そんな赤い岩がすぐ目に飛び込んでくる

 


小高い丘に登ると、目の前にもにょきっと赤い岩山がそびえだっている。下界の緑と岩山の赤のコントラストがなんとも美しい。「この景色ヤバいね〜」と言いながら何枚もシャッターを押したうちの一枚
サボテンが生える赤い岩山の上にて、パチリ。頭の上にはギラギラと太陽が照り付けてくる。この直後、さらに歩いてバテバテに

 


あちこちににょきにょき生えているサボテン君。立派なトゲは、見ているだけで痛そうです。しかしサボテンって、タフな生き物だなー
この場所は「ヴォーテックス」といって地球の磁力があふれ出ているとされているところ。のせいか、周囲はなんともシュールな光景が次々と広がります。枯れてしまったのに妙に立派な木……目に映るアチコチが絵になるのね

 

「うわあ、やめてくれ〜」って感じで、身をよじったような木。なんでネジれてるの? って木に聞きたかった。この場所が磁力が出るポイントだというのもなんだか納得
ヴォーテックスはヒーリング・スポットとしても有名で、いまでも東西南北を示した石が置かれている。このまわりとぐるりと回り、体を清めるのだとか

 


癒されて満足げな人(笑)。こんな場所にいると、「神様はいるのね、きっと」と素直になってしまう。それにしても暑い。雲ひとつない青空がスコーンと続いていく
先住民の装飾グッズ販売もセドナに大きな収入をもたらすもの。それにしてもこの顔、やたら迫力あります。欲しいけど、首が疲れそう

 

ご存知、夢をつかまえるというお守り「ドリーム・キャッチャー」。ネーミングといい、形といい、やけに気になるモノです。私の日本の部屋にも飾っていました

セドナの名物岩、「カテドラル・ロック」。赤い岩がにょきにょきと生えているのを見ると、「???」なんだか不思議な気持ちになります。しかしなんでそこに生えてるの? 

 

夕暮れどき、もともと赤い岩が、これでもかとばかり赤く輝く。こんなに美しいと、神様と崇める気持ちもなんとなくわかります

なんと生まれてから2週間の赤ちゃんとママ。生まれて初めての外出だそう。初めての外出がこんな奇観? なんて、ゼイタクな赤ちゃんです

 


今日は1日よく太陽を浴びました。だからこそ宿はいいところがいいな〜と思ってみたら、こんなステキな部屋。これ、立派なホテル、ですね。ちなみにこのお部屋で30ドルちょいと日本から比べたら格安です